ケーブル狂想曲

という訳で、手持ちのネタの最後です。


ここ最近、ちょくちょくエントリーしていましたのでお気づきかと思いますが、銀単線にどっぷりはまっておりました。安くないとはいえ、いわゆるオーディオ用のケーブルと比較すると安い、という理由になっていない理由で突き進んでおりましたが、ある日目が覚めました。

きっかけはお金がないから手持ちのケーブルでたまたま比較してみようと思ったんですね。
で、自作の極細単線RCAケーブルと、Audioquest Kingcobraを比較したわけです。
差は歴然でした。比較になりません。
確かに真ん中から上のレンジは捨てがたいものもありますが、全体的なバランスとしてKingcobraの勝利でした。


そこで、銀単線自作ケーブル路線はあっさり捨て去り、再度市販ケーブルで行ってみようかな、と思い立ったわけです。
実は、以前からちょっと気になるガレージメーカーがありまして、そこのRCAケーブルを使ってみようと思い立ちました。
ちなみにここです。Signal Cable
ご覧いただければわかりますが、使っている部品の販売価格と比べて極端に高くない=ケーブル自体はそこそこ安価、という点に惹かれたんですね。あと銀です、やっぱり(爆)
といいながら、RCAケーブルとしては一番高級なSilver Resolutionの2ftものを入手しました。


で、それだけですまないのがバカな私めの業というやつでしょうか。
DAC放出の絡みもあり、RCAケーブルの長さが足らないぞ、というような観点からなぜかNordost Blue heavenも入手しておりました(苦笑)
これは単に以前のNordostに対する感想が正しかったのかをちょっと上位モデルで検証したかったからです。後はとり回しですね。


はい、そういうことで、この2本の感想です。比較、でない点がポイントですね^^;


1)Signal Cable Silver Resolution
こちらは前述のKingcobraとの比較となります。
まずは、初めて使ったんですけど、Bullet plugってすごく挿入感硬いですねぇ。びっくりしました。
最初全然差し込めなくて、四苦八苦してやっと取り付けできました。
で、音なんですが、Kingcobraのあっさり味、という感じです。癖がなく、まっとうな音というところでしょうか。そこは意外でした。もうちょい主張があるかな、とも思っていましたので。
使っているパーツからくる安心感+定価の安さで、結構お勧めできると思います。
今はプリ後のアッテネータ⇔パワー間で常用しております。


2)Nordost Blue Heaven
こちらは、CDP→プリの接続に使用しました。以前はDACをかませていましたので、その分距離が伸びた為新調した訳です。
で、届いた時に思ったことですが、以前使用したBlack Knightよりぺらんぺらんなんですね、これが見事に。Black Knightはまだ「金属感」といいますか、しなりを強く感じてちょっと強く曲げると跡が残る傾向がありましたが、こちらはもうぺらんぺらんで、しなりも何も、しなっとした感じでした。
この時点で、ちょっと悪い予感が走ったわけです、ハイ。安かったとはいえ、いいお値段しましたので(苦笑)
で、セッティングしたわけですが、ここでよかった点が2つ。
とり回しが圧倒的に楽な点と、RCAコネクタが、大部分チューブ処理されていますが、お気に入りのNEUTRIKのProFiな点です。RCAジャックにきっちり刺さるだけですごく安心しました、正直。

セットも終わり、さて音を聴くかと聴いてみたんですが、ここでびっくりです。
・・・これ、Black Knightと全然違うやん(汗)
以前の感想を、拙blogから拾っていただければお分かりになると思いますが、私のNordostに対する感想は、下が出ない、この一言に尽きていたわけで。ちょっとネガティブな印象があったのも事実です。
ところが、Blue Heavenにはそのネガティブな点がない。至極まっとうな音がします、ぺらんぺらんなのに(苦笑)
高域の感覚がすごくいいですし、低音のほうも十分に出ています、ぺらんぺらん(以下略)。
いや、いいケーブルですよ、これ。取り回しに苦しんでいらっしゃる方にはすごくいいんじゃないでしょうかね。



・・・結局、ほぼ同じ長さで換算するとほぼ同じ値段で入手した2本のRCAケーブルですが、比較論的に言いますとNordostのほうが満足度が高い、という意外な結論になっちゃいまして^^;
(もともと本命はSignal Cableの方だったわけですから)
あ、ただ、決してSignal Cableが悪いというわけではありません。それは強調しておきます。
このお値段で手に入るケーブルとしてはすごくいいと思います、はい。