全体所感

リクエストもいただきましたのでさっくりと。

PV-3→SA-1000 STD→SA-1000 STEP1への過程で、どちらにせよどんどん音が前に出てきて、セパレーションもよく、きっちり音が出てくる感じになったなぁと感じておりました。
その上で、STEP2対応を行ったわけです。内容は前回エントリーのままですが、結局殆ど対策上はLine部がメインになりました。


その前提でのコメントですが、一言で言ってしまうと「また1、2枚ヴェールがはがれて目の前が鮮明になった感じ」です。これはCDもLPも変わらず共通です。
ちょっとブレークダウンすると、

  • 上と下がより出てきた感じ
  • 中音域が少し逆に以前より減少した印象
  • ふわっとした感じが少し減少

という所でして・・・結局の所、以前はバッファが入っていた部分で上と下が少し(それでもPV-3よりは出てた^^;)削れていた為、相対的に中音域が前に出てきていたんですが、その部分が解消して逆に相対的に引っ込んだように感じてしまったようで。
あとはバッファによる曖昧さが消えた様に感じます。それを「にじみ」と表現するか、「音の広がり」と表現するかはその人の感じ方かな、と^^;

いじってみて、あれだけMikeがupgradeでは「音質の為にバッファは外す」と強調する意味が少しわかった気がしました。
インピーダンス面で有利な反面、バッファによってカラーリングというか、ぼかされていたというか、そういう部分があり(判っていてもリリース時は安全をみたんでしょう)、そこが彼は問題だと思っていたようですね。
ぶっちゃけ実務上、プリ→パワーを5mとか引き回さない限り、インピーダンス面でのデメリットって確かに極端に影響が出ませんから、逆にupgradeでは「音」を取ったんだと思います。


全体的には好印象なんですが、逆に中音域の面だけで言うとバッファありの音も悪くなかったと思うので、聴く音楽によってはバッファありのままでもいいのかな、と思います。
(上位機種だとそもそも有無をスイッチで切り替えられるとの話ですが、そう改造できればそれがベストかな〜と思わないでもないです)


結論としては、私の行った範囲では、かなりDynamicapの効果が大きいようです。Dynamicapにおけるid:Waldstimmeさんの所感と同じ印象ですので。プチupgrageという事であれば、バッファありのままDynamicapのみ導入でも十分かと思います、正直^^;